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「養生訓」にみる薬、薬より食事、自然治癒を知る

貝原益軒が書いた「養生訓」は、「こころとからだの養生」「心身一如」を説いている。

病気になってから医者に行くのではなく、病気にならないように普段の「養生」が大切だと説く。

江戸時代に書かれたものだが、現代にも十分通用する「養生訓」は健康のバイブルである。

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巻第七【用薬】

 自然治癒

薬を飲まなくても、自然に治る病気は沢山ある。

これを知らずに、むやみに薬を使い、食欲を無くすばかりか、

副作用でかえって病気を悪化させることがある。

薬は慎重に扱わなければならない。

 

 薬より食事

胃腸を養うには、穀物と肉類を食べていればよい。

薬はすべて気を偏らせ、身体のバランスを崩すものだから、薬を常用してはいけない。

栄養は薬ではなく食事でとる。

特に老人は食事でとり、薬はやむを得ないときだけにする。

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 病の初期こそ名医にかかる

病気にかかったとき、その症状を明確に知らないのに慌てて薬を使ってはいけない。

正しく診断してから投薬することだ。

多くの病気が重くなるのは、初期に間違った薬を使用するからである。

間違った薬を使うと治療は難しくなる。

治療の要は最初にある。

 長生きの薬はない

養生とは、生まれついた寿命を保つ方法で、生まれついた以上に延ばす薬はない。

 必要な時だけ飲む

必要がなければ薬を飲んではいけない。

体内のバランスが偏って、かえって病気になってしまう。

 

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参考文献:「養生訓」貝原益軒著

東京大学名誉教授 木村正三郎解説

やずや編集部 訳