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「養生訓」にみる排泄の注意

貝原益軒が書いた「養生訓」は、「こころとからだの養生」「心身一如」を説いている。

病気になってから医者に行くのではなく、病気にならないように普段の「養生」が大切だと説く。

江戸時代に書かれたものだが、現代にも十分通用する「養生訓」は健康のバイブルである。

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巻第五【五官】

 排泄の注意

大小便は出すべき時にさっさと出すのがいい。

我慢は害になる。

小便を長く我慢すると、排尿しにくい病気になることがある。

大便を何度も我慢していると、痔になってしまう。

大便はできるだけ力まないこと。

力むと、気が上って目が悪くなり、心臓に負担がかかる。

自然にするのが一番。

強く力まねばならないようなら、唾液を生じて胃腸を整える薬を服用する。

麻の実、胡麻、アンズや桃の種子を食べるのも効果がある。

便秘になる食物は、餅、柿、芥子(からし)などで、便秘がちな人は食べてはいけない。

便秘はすぐには害はないが、小便が長く出ないのは危険である。

 便秘の予防

便秘がちの人は、毎日便所に行き、力まずに少しでもいいので便通をつけることが大切である。

こうすれば長く便秘になることはない。

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 排泄してはいけない場所

太陽、月、星や星座、北極、神社に向かって大小便をしてはいけない。

日月の照らしている場所にも小便をしてはいけない。

天の神、地の神など敬うべきものの前でしてはいけない。

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参考文献:「養生訓」貝原益軒著

東京大学名誉教授 木村正三郎解説

やずや編集部 訳