イラスト:Freepik

困った時の神頼み、藁にも縋る思い

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江戸時代は医師の治療を受けても治る可能性は低く、また保険がないため診察料が高くて、庶民は気軽に医者にかかることはできなかった。

だから、薬草を育てて煎じて飲んだり、針を打ったり灸を据えたりした。

また、「養生」という習慣で病気の予防に努めていたようだ。

しかし、養生だけで病気を防ぐことはできず、病気になった時には医者や薬の代わりに、手に入りやすい食品や生薬で代用する「庶民の知恵」が生まれた。

例えば、下痢をしたときには、梅干しを黒焼きにして飲んだり、

怪我をすれば血止め草を貼って血を止めたりと、長年の経験に基づき治療をしていた。

神社仏閣への参拝、病気平癒の祈願、

厄払い、僧や修験者による加持祈祷、

疫病除けの護符、

さまざまなおまじないといった神仏への信仰や迷信を基にした療法も当たり前のように行われていた。

特に疫病が流行した時には、玄関に護符を貼ったり、

疫病神を祀ったりして、なんとか疫病から逃れようとした。

江戸の庶民は、何とかして藁にもすがる思いで民間療法や神頼みに頼るしかなかった。

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参考文献:「江戸の医学」酒井シズ監修 ワニ文庫