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「養生訓」にみる心構えの大切さ

貝原益軒が書いた「養生訓」は、「こころとからだの養生」「心身一如」を説いている。

病気になってから医者に行くのではなく、病気にならないように普段の「養生」が大切だと説く。

江戸時代に書かれたものだが、現代にも十分通用する「養生訓」は健康のバイブルである。

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  気の持ち方

予防こそ大切

昔から、健康なときこそ病気になったときの苦しみを想像して、身体を気遣う心がけが大事だと言い伝えられてきた。

食欲、色欲をほしいままにせず、気候や環境に気を配っていれば、病気は避けられるので、薬を使うこともない。

薬や食事に頼らない

一方、欲望を自制せずに薬や食事に頼っても何の効果もない。

気の持ち方で病気は治る

病人は、養生の道をしっかりと守っていれば、病気のことを,あれこれ悩んではいけない。

憂いたり悩んだりしていると、気が循環しないので病気が重くなる。

重くてもくよくよしないで、しっかり養生すれば思いのほか治り易いものである。

病気を思い悩んでも益はない。

ただ慎むことだ。

万一、死が避けられない病気だったとしたら、それは天命と思うしかない。

どうにもならないことで憂いても仕方がない。

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焦りは禁物

病気を早く治そうと焦ると、かえって逆効果になる。

保養は怠らず、回復を急がず、自然の治癒力に任せることだ。

どんなことでも、良くしようと欲張りすぎると、かえって悪くなる。

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湿気を避ける

寝室や居間は、風、寒、暑の邪気を防いでおくことが大切である。

風邪、寒、暑は、身体への影響が強くて早い。

それに対して、湿は、ゆっくり深く悪影響を及ぼす。

湿により病気になると、容易に治らない。

湿気のある所からは、早く離れなければならない。

川岸に近いところや水に近い低地で、床の低いところにいないようにしなければいけない。

寝室も居室も高く乾き易いところが良い。

水分を多く摂りすぎたり、果物や冷たい麺を食べ過ぎると、身体の内側の湿気が多くなる。

熱病や下痢にかかりやすくなるので、用心が必要である。

 

参考文献:「養生訓」貝原益軒著

東京大学名誉教授 木村正三郎解説

やずや編集部 訳