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「養生訓」にみる食べてはいけないもの

はす2貝原益軒が書いた「養生訓」は、「こころとからだの養生」「心身一如」を説いている。

病気になってから医者に行くのではなく、病気にならないように普段の「養生」が大切だと説く。

江戸時代に書かれたものだが、現代にも十分通用する「養生訓」は健康のバイブルである。

 食べてはいけないもの

巻第四【飲食下】

多食を避ける

各種の餅、団子、ちまき、干菓子、

冷や麦、麺類、饅頭、蕎麦、砂糖、

甘酒、焼酎、小豆、酢、醤油、鮒、

ドジョウ、ハマグリ、ウナギ、

エビ、タコ、イカ、サバ、ブリ、

塩辛、鯨、生大根、ニンジン、山芋、カブ、

脂肪の多いもの、味の濃いもの。

  老人、虚弱者が避けたい食品

老人や虚弱な人が食べてはいけないものは、

いっさいの冷たい生もの、堅いもの、

粘っこいもの、脂肪の多いもの、

冷や麦、冷たくて堅い餅、

団子、ちまき、冷えた饅頭、その皮、

堅い飯、生の味噌、

質の良くない甘酒と冷たい甘酒、

鯨、イワシ、しびまぐろ、カマス、

いろいろな果物。

はす1

   誰でも食べてはいけないもの

誰でも食べてはいけないものは、

生の冷たいもの、堅いもの、

熟していないもの、粘っこいもの、

古くなって味の変わったもの、

製法が怪しいもの、塩辛いもの、

酢の多すぎるもの、煮たての味を失ったもの、

臭いの悪いもの、色の悪いもの、

魚の古いもの、肉の腐敗したもの、

古くなった豆腐、素麺に油の入ったもの、

すべての生煮えのもの、灰汁の混じっているもの、

酸味のある酒、時期を過ぎたものは、食べてはいけない。

魚や鳥の皮の硬いもの、脂肪の多いもの、

ひどく生臭いもの、自然に死んだ鳥で足が伸びないもの、

毒矢に当たって死んだ獣、毒を食べて死んだ鳥、

雨だれ水に濡れたものなどすべて有害。

 肥料による汚れ

畑で栽培された葉は汚れている。

肥料に使われた人糞で汚れている。

まず、水桶に水を張り、一晩以上浸しておいた後で、たわしでよく洗ってきれいにしてから食べること。

 

参考文献:「養生訓」貝原益軒著

東京大学名誉教授 木村正三郎解説

やずや編集部 訳