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「養生訓」にみる食材の食べ方と調理法

貝原益軒が書いた「養生訓」は、「こころとからだの養生」「心身一如」を説いている。

病気になってから医者に行くのではなく、病気にならないように普段の「養生」が大切だと説く。

江戸時代に書かれたものだが、現代にも十分通用する「養生訓」は健康のバイブルである。

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巻第三【飲食上】

 香辛料の使い方

生姜、胡椒、山椒、蓼(たで)紫蘇、

生大根、生ネギなどは、食べ物本来の香りを助けて悪臭を取り去り、魚毒を取り除き、食欲を増す。

食品にあった香辛料を程よく加え、毒を抑えることが肝心である。

使い過ぎはよくない。

辛いものが多いと、元気を衰えさせる。

赤シソ

巻第三【飲食下】

 大根の食べ方

大根は野菜の中でも最も上等なもの。

日常的に食べよう。

柔らかな葉と根とを味噌でよく煮て食べると、脾臓を助けて痰を取り、気の循環をよくする。

生で辛いままは食べない方がいいけれども、消化不良の時には、少しぐらい食べても害はない。

だいこん1

 

 根菜類の調理

胃の弱い人は、大根、ニンジン、芋、山芋、ゴボウなどを薄く切り、よく煮て食べるとよい。

ぶ厚く切ったものや、十分に煮えていないものは胃腸を悪くする。

一度、味噌か醤油を薄めた汁で煮て、その汁に半日か一晩浸したものものを、再びその汁で煮ると、大きく切ったものでも害がなく味もよくなる。

鶏肉や猪の肉などもこのようにして煮るとよい。

 果物は熟したものを食べる

果実は、種が出来上がって熟したもの以外は食べてはならない。

種の中にある双葉の部分には毒がある。

口を閉じて開いていない山椒にも毒がある。

蜜柑

参考文献:「養生訓」貝原益軒著

東京大学名誉教授 木村正三郎解説

やずや編集部 訳